菅野尚教は誰だ?「建築と人をつなぐ舵取り役」~私の経営者名鑑が徹底紹介

※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事

建設業界の今、社員も社会も幸せにしたい人に知ってほしい。現場目線と人間味で導く経営者に注目

建築や都市づくりと聞くと、「設計図面」「コンクリート」「巨大プロジェクト」というキーワードが思い浮かびませんか。ですが、そんなダイナミックなものづくりにも、実は「社員の幸せ」や「地域の声」、そして「自然へのやさしさ」を何より大事にする経営哲学があります。
大手建築設計会社のトップにして、地域への目配りや人へのまなざしを大切にし続ける――そんな人物がいることをご存じでしょうか。
今回スポットを当てるのは、株式会社大建設計の代表取締役会長・菅野尚教(すがのなおのり)さん。その歩みや信念、日々の仕事に触れてみると、「会社も、社会も元気にしたい」という志が現場に浸透しているのがよく分かります。現場を知るプロがどのように経営者になり、何を大切にしてきたのか。建築業界に興味がある方はもちろん、どんな仕事にも誇りと人を思う心が大事だと感じている方に、ぜひ読んでいただきたいです。

「建築設計一筋」のキャリアスタート――現場から積み上げてきた信頼

菅野尚教さんは、愛媛県出身の建築技術者です。1981年、神戸大学大学院で建築学を修了し、そのまま大建設計株式会社に入社。以降、40年以上にわたって同じ会社で実務から経営まで歩み続けてきました。
まず私が注目したのは、最初の10年間を現場の技術者として設計業務に集中していたことです。例えば、京都事務所の立ち上げメンバーとして6年間勤務し、企業の基盤づくりに汗を流しました。当時は日本経済が厳しい局面を迎えていた頃。逆境の中、チームと現場をまとめ、着実に事務所の土台を築いたという話は、まさに「地道な努力とチームワーク」の象徴のように感じます。その後、大阪や東京の事務所も任され、都心から地方まで、多様な仕事の現場に携わってきました。

現代の建築士らしい「幅広いフィールド」と「新しい挑戦」

大建設計での菅野さんの経歴を見ると、技術開発・構造設計・建築設計――と、設計のコア領域に精通しているのが分かります。しかも手掛けてきたプロジェクトは、学校や庁舎、文化施設などの公共建築からホテルやマンション、オフィスといった民間施設、さらにはITソフト開発や販売も含む幅広いものです。

一つ印象的なのが、30年近く前から天然木の間伐材(=森林保全のために伐採される材木)の建築利用を、時代に先駆けて取り入れてきた点です。例えば徳島県の公共施設では、鉄骨やコンクリートをメイン構造にしつつ、地元産の間伐材を外壁や内壁にふんだんに使用。その建物は地域の林業振興にもつながり、自然素材ゆえの温かみや親しみを感じる空間づくりがなされています。

代表的な建築事例として挙げられるのが「阿波海南文化村」や「アクトパル宇治 野外活動センター」です。どちらも、木材をうまく活かし、環境への負荷軽減と地元産業の応援という難しいバランスを成立させた建物です。これらの施設は、今も多くの利用者に愛され続けており、実際に訪れる人たちからも「温かみを感じる」「使っていて心地よい」と好評です。

社員と向き合う「会社は人が宝」という経営理念

菅野さんの経営スタイルで特に目を引くのが、「社員が幸せになることが、会社発展のカギ」という発想です。デスクワークであれ現場仕事であれ、社員一人ひとりの幸福度UPを社の発展と直結させているのは、なんだか温かい気持ちになります。
たとえば、働き方改革や職場環境の整備にも率先して取り組み、建築設計者としての「誇り」「やりがい」をみんなが持てるよう工夫しているそうです。建築物を完成させる大変さや達成感を学生の頃から知っているからこそ、完成したときの喜びが全員で分かち合えるように心を砕いているのだと感じます。

また、「会社のなかでは船長のように、社員とのコミュニケーションを大切にして舵を取る」という比喩でもあらわされる通り、トップダウンだけでなく現場の声に耳を傾け、全員で進む経営を雨のように地道に継続してきたのが特徴でしょう。

伝統と多角化が根付いた「大建設計」――70年超の歩みと大規模プロジェクト群

大建設計といえば、1948年創業の老舗設計会社。会社全体では370名を超える中堅規模で、全国の大型施設・公共案件・都市計画に携わっています。
社員募集では、幅広い年齢層(特に実績のあるミドル世代)もターゲットに据えています。「地図に残る仕事がしたい」と思う多くの建築士や専門職を惹きつけているようです。実際、東京・大阪・京都など拠点ごとに大型案件や地域密着プロジェクトに携わり、一人ひとりの専門性や現場経験を活かした配置転換を柔軟に行う社風も伝統の一つです。

日本国内はもちろん、海外でのプロジェクトにも積極的。海外拠点での設計・都市計画にも力を入れ、国際競争力を高めているのもポイントです。

地道な取り組みが息づく――「阿波海南文化村」「アクトパル宇治」など具体例で伝わる現場主義

菅野尚教さんの活動がよく分かるのは、地域の素材や要望を取り入れた建築事例です。
たとえば、徳島県の「阿波海南文化村」は、地元の杉の間伐材を建物各所に使っています。これは、単に見た目のデザイン重視というだけではなく、自然保護や地元産業振興への思いが背景にあります。
京都の野外活動センター「アクトパル宇治」も同じく木材活用が特徴的。こうした空間では、利用する子ども達や地域住民が「木の温かさ」にふれて自然の大切さも学べるように配慮されています。

どちらも完成後、きめ細かいメンテナンスや利用者アンケートを通して「健全な建物」と高評価を受けているそうです。実際、私もこうした地域と密着したモノづくりは、長く地元に愛される秘訣だなと感じました。

自然とのかかわりを人生の一部に――仕事とプライベートのつながり

菅野さんのライフスタイルもまた、「自然との共生」を大事にしているのが印象的です。休日には家族と旅をし、各地の建築や自然に親しむ。東京都心のホテルのプールサイドで冬にバーベキューを楽しむといったリフレッシュ法も欠かさないのが素敵だと思いました。
「建築は暮らしと直結している」という実感を日々の生活から得ようとする姿は、ものづくりに携わる人ならではだと感じます。

経営へのまなざし――変化の時代も柔軟に前進

菅野さんが2025年に会長へと昇格した背景には、建設業界全体の変化があります。人材不足、都市の多様化、省エネ・脱炭素など課題も多い一方で、「社員も社会も幸せになれる会社」にしたいという志が変わらずあるのが印象的です。
役員構成も多様で、各自が専門分野に精通。社内協働を強化しつつ、社会や地域の声にもしっかりと応える新しい組織体制が出来上がっています。

私が感じた「親しみやすさ」と「誠実さ」

菅野尚教さんについて調べていくうち、最も印象的だったのは「肩ひじ張った経営者」というよりは「みんなと一緒に歩むリーダー」という空気です。
経営の話になると、つい堅苦しいイメージになりがちですが、社員や利用者、そして地域への細やかな気配りや配慮が随所に光り、温かみのある方なのかなと感じました。
特に、「自然と調和する建築」や「社員の働きがい」を重視する現場主義は、今の時代により大切になってくるのだと再認識させられました。
私は建築業界の外にいる人間ですが、こうした姿勢は多くの会社や職場にも通じるポイントだと思います。

まとめ――長く愛される建築と組織、その根底にあるのは「人への思い」

「建築は人と社会のため」とはよく言われますが、その原点を大切にし続けてきたのが菅野尚教さんです。
どんな仕事も、どんなプロジェクトも、最後は「人と人」「人と地域」のつながりのなかで花開くもの。「地域密着で丁寧な仕事ぶりが評価されている」――という一言が、まさにぴったりの方ではないかと感じました。
今後もその「誠実さ」と「現場を大事にする目線」で、会社も業界も、そして日本各地の風景すらも少しずつ温かく変えていかれるのではと、応援したくなるような、そんな経営者です。

※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事

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