※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事
「ゼンリンという会社、地図ばかり作っているんでしょう?」と感じているあなた。今やビジネスがどんどん進化し、知っている地図会社でさえも新たな分野に打って出る時代です。しかし、地図情報業界の課題も多く、先行きに妙な不安やもどかしさを覚えている方も多いはず。「地図の会社は面白くなさそう」「AIやITの話題になかなかついていけない」…でも、その真ん中に、“人”として温かく、ひたむきに道を切り拓いていくリーダーがいるとしたら? 本記事では、ゼンリン株式会社の代表取締役社長・竹川道郎さんについて、編集部独自の視点で丁寧にご紹介します。実際の事例や私の感想をまじえ、読み終えたあなたが「地図も、働く人も想像以上に奥深い」と感じていただけることを目指します。
長い道のりを歩み続けた地図のプロフェッショナル ~竹川道郎さんのキャリアの歩み
1973年、福岡県で生まれた竹川道郎さん。その人生の歩みは、まさに「道」を着実に進んできた軌跡です。熊本大学法学部を卒業後、1996年4月、老舗地図情報会社ゼンリンに新卒で入社。その後、約30年にわたり、ゼンリンの主力事業ともいえる住宅地図データや地理情報サービスと真摯に向き合い続けてきました。
営業部門で地図をお客様に届ける最前線を担当し、現場で培った経験を活かして、さまざまな新しい局面にも取り組んできた竹川さん。特に2012年にはITS(高度道路交通システム)営業部長として、カーナビゲーションデータ提供に深く携わります。2016年からは、世の中の安心・安全に不可欠な「先進運転支援システム(ADAS)」という、クルマの自動運転を陰で支える分野にも貢献。2018年からはIoT関連事業で指揮をとり、さらに2022年からは経営戦略室長として、全社規模の方針づくりにも中心的な存在となりました。
ざっと経歴を並べるだけで、地図データ、クルマ、IT、事業、経営…と幅広い分野で経験を積み重ねていることが分かります。2025年4月、ついにゼンリンの代表取締役社長兼経営戦略室長に抜擢され、企業のかじ取り役として新たな一歩を踏み出しました。
「地図屋」から「情報サービス企業」へ―竹川さんの進めるゼンリンの挑戦
ゼンリンといえば、昔ながらの紙の住宅地図で有名な会社。しかし、その裏では、地道な現地調査に裏打ちされた正確な情報力を強みとし、不動産会社や物流、行政、教育分野など、さまざまな業界で「地図をベースに問題を解決する」大切な役割を果たしてきました。
最近のゼンリンはその枠を超えて、AIやビッグデータ、クラウド、さらには自動運転向けの最先端の地図サービスにも挑戦しています。竹川さんは、この時代の大きな変化をしっかり捉え、高精度な地図データにIT技術やAIによる分析を重ねることで、どんな業界にも活用できる「価値ある地図情報」の提供へと会社の方向性を広げています。
たとえば、不動産業向けに校区や地番、建物最新状況などの情報をワンストップで提供し、日々の業務をグッと効率化。小売店の出店計画に使われる地理データや、物流会社の配達ルート最適化への提案、防災分野では避難経路やリスク分析への活用も急速に広がっているそうです。さらに東急不動産ホールディングスなど、日本有数の大企業と共同で「地図DX」へも取り組み始めました。竹川さんの指揮のもと、地図データが新たなビジネスの基盤や決定の後押し役として生きているのが印象的です。
私自身、ゼンリンの地図というと「細かい情報が多い地図帳」というイメージが強かったのですが、実際はITと組み合わせ、様々な業種の現場に“頼れるパートナー”として貢献していると知って驚きました。
三つの「創業期」…時代ごとの変化にしなやかに対応するリーダーシップ
竹川さんは、ゼンリンの歴史を「三つの創業期」として捉えています。最初は紙の住宅地図出版から始まり、次に1990年代のカーナビ時代にデジタル地図へ、そして現在はAIや360度カメラといった新しい技術を取りこんだ“第三の創業期”――。このしなやかな成長の背景には、竹川さん自身の挑戦の歩みも感じます。
実は竹川さんは30代の頃から、新規事業の立ち上げやプロジェクトにも積極的に挑戦し続けてきたそうです。たとえば2003年には、当時まだ一般的でなかった通信技術を使ったカーナビ商品に取り組みました。結果は思うようにいかなかったものの、この経験がその後の発展・事業構想にいかされたと語っています。「挑戦と学びを次に活かす」姿勢が、社長となっても変わらないのは、私としても共感できるポイントです。
竹川道郎さんの“人となり”―現場を知り、技術と経営の両輪を意識する姿勢
これほど技術進化が速い時代でも、竹川さんは現地調査員の姿勢や“現場の知見”を何より大切にしています。たとえばゼンリンの地図作りは、全国津々浦々の調査員が足で集めた最新情報が支えです。竹川さんは、行政や民間とのやり取り、そして現場スタッフの声を日ごろから大切に聞き取り、自分自身の経営判断にも活かすよう心がけているそうです。その“ひと手間”が一枚一枚の地図データの精度や使い勝手につながり、ユーザーからの信頼を高めていると私は感じます。
また、経営戦略としてAIやITを堂々と取り入れつつも、データと人間の知恵を融合させる大切さを強調しています。これは、単なるシステム開発会社ではなく、「地図を作り続けてきた会社」だからこそ持てる独自性ではないでしょうか。
個人的には、経営トップほどつい「数字」や「グローバル」といった大きな話に偏りがちですが、竹川さんはそうした枠だけにとらわれず、社員の成長や働きがいにも細やかな視点を向けている印象を持ちます。温かい人柄が、組織力や商品サービスの安定感につながっているのだと思います。
新たなサービス「セレクションサービス」で見せる柔軟さと顧客目線
2025年からは、地図業界でもニーズの多様化が著しい時期。そんな中、竹川さん主導で始まったのが「セレクションサービス」という新たなサービスです。これは業務ごとの必要情報だけを柔軟に組みあわせて提供する仕組みで、顧客それぞれの課題や希望に寄りそった提案ができるのが特長です。業務効率や収益性の向上はもちろん、お客様の「細かな困りごと」に寄り添うという、ゼンリンらしい温かみのある発想だと感じました。
こうした多様なサービス展開ができる背景には、竹川さんが長年にわたって営業・事業推進・経営戦略など、様々な現場を肌で経験してきたことが大きいのだろうと思います。私も“現場経験を積んだリーダーの強さ”を感じています。
ゼンリンのこれからと、竹川道郎さんの未来像
2025年から始まった「ZGP2030」という中長期経営計画のもと、竹川さんが描く未来像は、地図という伝統にITの力を掛け合わせ、もっと柔軟で多角的な価値を社会に提供していくこと。そして、国内外のさまざまな業界・地域ニーズに即したサービス展開を推進していくというものです。
実際、アジア諸国を中心とした海外市場への進出計画も掲げており、現地パートナーと連携した地図情報サービスなど、これからの事業拡大にも大きな期待と関心が寄せられています。また金融面でも業績安定、従業員3500名超という盤石な組織基盤があり、まさに竹川さんの経営手腕が全面的に問われます。
私自身、「地図の会社の社長なんて地味では?」と感じていたのが正直なところです。しかしリサーチを重ねるうちに、地図も経営者も“ぶれない芯”と“柔らかな目線”が、これからの社会を支え続けるのだと認識が大きく変わりました。社長だからといって派手さや目立ったエピソードに頼ることなく、「長く、しっかり、着実に歩み続ける」竹川さんの姿勢に、私は好感を持ちました。
こんな方にこの記事はおすすめです
- 長く安定した会社経営や、着実な現場経験の積み重ねに関心がある方
- ITやAIといったトレンドに固執せず、“人”の観点を大切にしているリーダー像が好きな方
- 「ゼンリンって何している会社?」と素朴な疑問をお持ちだった方
- 日本の伝統的な企業が、新しい時代にどう価値を打ち出そうとしているかを見たい方
まとめ~伝統を守り、時代に寄り添い続ける存在
ゼンリン株式会社・竹川道郎さんの経営スタイルは、「地道な情報収集」「既存事業のていねいな継承」「新技術や新サービスへの前向きな姿勢」を共存させていることが特長です。30年近く同じ会社で経験を積みながら、決して現状に満足せず、社員や社会に誠実であろうと力を尽くす——この“まじめさ”は、時代を越えて多くの人に安心感をもたらすものと感じます。
私もこの記事を書きながら、普段何気なく目にしている地図やナビシステムの裏側で、非常に多くの人と技術、そして確かなリーダーシップが息づいていることを強く実感しました。次にゼンリンの地図を見るとき、きっと1枚1枚に込められた「誰かの努力」や「社会へのまなざし」を感じ取ることができるはずです。温かみと信頼感に満ちた竹川道郎さんの今後のご活躍に、ささやかながら期待を寄せています。
※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事

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