※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事
社会インフラと環境のはざまで悩む企業や人々へ——現場経験から生まれる経営と科学のバランス力とは
都市が発展し続ける一方で、自然環境の保全がますます求められる現代。「持続可能な都市づくり」と「環境への配慮」は相反しがちなテーマでもありますよね。「環境配慮型の都市開発」を掲げても、具体的に何をどう進めたらいいのか、迷いを抱えたまま仕事をされている方も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを前向きに受け止め、技術と実践で解決の糸口を示す人物がいます。それが「日本シビックコンサルタント株式会社」の代表取締役社長・長崎均さんです。
この記事では、ビジネス界だけでなく学術界、技術者の世界からも温かい信頼を寄せられる長崎均さんの人柄や歩み、取り組みをご紹介しながら、社会をつくる技術者の背中に光を当ててみたいと思います。都市と環境の間に立つ方や、現場志向の経営に関心のある方はきっと共感と学びを得られるはずです。
基礎を大切に歩んだ学生時代と、全国各地の現場で培った人間力
長崎均さんは1959年、北海道生まれ。初めは弘前大学理学部で「生き物が暮らす環境」について学び、1981年に同校を卒業。ここから、生物学的な視点と科学リテラシーの基礎をみっちりと身につけていきます。
その後も仕事を続けながら、2006年には横浜国立大学大学院の工学研究科(計画建設学専攻)を修了し博士(工学)を取得。理学と工学の両方をベースとした深い知見は、まさに今の日本の都市基盤や環境政策に「科学的裏付けのある現場知」を注ぐ礎となっているようです。私は、こうした「最前線で学び続ける姿勢」に大きな誠実さを感じます。
大学を卒業後は、1989年に大手建設コンサルタント会社・日本工営株式会社へ入社。福岡・大阪・名古屋・仙台など全国各地の現場を回りながら、環境分野のさまざまな仕事を手がけてきました。どこへ配属になっても柔軟に対応し、知識を実際の地域課題解決につなげていく姿勢には、きっと同僚や現場スタッフも信頼を寄せていたに違いありません。
生態工学と都市工学の融合──社会基盤作りと自然保全を両立する視点
時代が進み都市が拡大するなかで、環境を守りながら社会インフラを設計・運営することは非常に高度な仕事です。長崎さんは「環境生物学」と「応用生態工学」という分野をベースに、生き物と地域社会両方の目線でプロジェクトの価値を再定義してきました。
とりわけ、都市の“便利さ”と“自然の豊かさ”を共存させる発想は、今日の「サステナブル社会」を目指す日本において大きな参考になるものと感じています。
環境を守る知恵と経験、社会でのかかわり方の多様さ
長崎均さんの仕事の幅は、ひとつの会社の枠を超えています。彼はコンサルティング企業の働きだけでなく、各種学会や団体活動を通じて、次の時代の技術者や研究者を支える仕組みづくりにも力を入れてきました。
たとえば「技術士資格活用促進委員会」「IPEA審査委員会/APECエンジニア審査委員会」といった機関では、技術者の成長や認証制度の運営に関与。また「日本環境アセスメント協会」や「応用生態工学会」などでは、試験委員や編集委員としての役割も担ってきました。
こうした“顔の見える現場活動”は、単発のプロジェクトだけで完結せず、全国の技術者や企業の「標準となる技術と仕組み」づくりに役立っているようです。
企業のトップへ──事業計画と環境配慮を同時に考える立場に
長崎さんは2019年から「日本シビックコンサルタント株式会社」へ経営参画し、2021年には代表取締役社長という会社の顔となる立場に就任。
この会社は1964年創業、トンネル工事・都市の地下空間整備、道路や鉄道などのインフラ設計などを強みとするエンジニアリング企業です。全国に拠点を展開し、近年は「ID&Eホールディングスグループ」の一員としての協力体制も強化中。もともと地下トンネル分野の技術力と品質管理に注力してきた点が特徴的で、ISO9001の認証も取得しています。
代表取締役社長となった長崎さんは、経営方針の策定やグループ連携はもちろん、社員一人ひとりが「社会に求められる実用的な仕事」を誇りに感じられるよう、現場と経営の両面でバランスの取れたリーダーシップを発揮しています。
私の感想として、「トップダウン」だけではない現場主義の経営って、社員にも技術者にも安心感を与えるものだと改めて気づかされます。
現場と理論、両輪で考える:水環境・トンネル・都市インフラへの貢献
企業トップという名刺だけでなく、現場に根ざした実務経験や研究成果も長崎さんの大きな特徴です。
たとえば、水辺の生態系を蘇らせる技術──「バイオマニピュレーション」などに関する研究は、2000年代初頭から環境分野の実践的な話題となってきました。水質改善、魚の遡上を促す魚道設計、都市河川の水辺再生──こういったテーマで発表した数多くの論文は、実際の都市開発や自然再生プロジェクトにも活かされています。
また、会社の経営者としては、トンネル掘削工事の「シールド工法」を軸とした技術力のブラッシュアップや、安全な都市基盤づくりの推進にも関与。数ある大規模プロジェクト全体を俯瞰する中でも、「環境への配慮」と「都市の利便性」を調和的に進める理念が全体に貫かれているように感じます。
このあたり、書籍や講演活動も幅広い長崎さんならではの、実務と理論の両面を大事にしてきたゆえんだと思います。
技術者と市民、みんなが使いやすい社会インフラをめざして
日本シビックコンサルタント株式会社は、都市や交通インフラの設計、維持管理、施工管理、地質調査、測量といった業務を全国で展開しています。
こうした技術サービスは、日常の「安心」や「便利」に直結する部分。実際、会社の公式サイトでは現場技術者へのインタビューや、インターン体験記なども積極的に発信しています。新卒・中途採用も意欲的で、「専門技術×人の感性」を両立できる人材育成を大切にしている様子がうかがえます。会社が個人の力を信じ、伸ばそうとしている姿に共感する方もきっと多いのではないでしょうか。
「社会の役に立つ技術を届ける」――企業理念として息づく現場主義
会社の理念に掲げるのは、「地下空間から持続可能な社会づくりに貢献する」というまっすぐな姿勢。
この目標は、地味かもしれませんが、日々の仕事一つひとつに社会的な意味を見出し、社員の誰もが誇りを持って取り組める環境をつくる大切さを物語っている気がします。企業として「コンプライアンス」「情報セキュリティ」「品質管理」の仕組みを大事に、堅実な経営を続けている点にも私は好印象を覚えます。
実際の事例でみる:身近な社会貢献
例えば、都市トンネル工事や上下水道施設の新設、調節池整備など、名前を聞くと堅苦しく映るかもしれません。でも、これらは都市の渋滞や水害対策、快適な暮らしを支える大切な技術です。長崎さんはこうした社会課題の解決に、「科学的な根拠」と「現場経験」を両方活かして粘り強く取り組んできました。こうした堅実な積み重ねに、多くの関係者が信頼を置いているのも納得です。
まとめ:バランスのとれたリーダーシップと、一貫した社会へのまなざし
ここまで見てきて、長崎均さんのキャリアは「現場」と「知識」のバランスが絶妙だと感じます。
新しい技術や理念だけを声高に語るのではなく、手堅い現場経験と、誰もが納得いく研究成果や理論をバックボーンに持ち続けている点。それが、建設業界・環境技術分野・地域社会と、幅広く人のつながりを広げている理由なのだと思います。
また、学術団体、資格審査、公的機関での活動によって、若い技術者へのバトンもしっかりと渡していく“次世代志向”の誠実さも好印象です。
「社会の安全・快適性」と「自然の保全」の“両立”という難しい命題を、現実的な視点で丁寧に考え抜く長崎さん。私自身、都市を歩くときやニュースで社会インフラの話題を聞くとき、こうした「名もなき努力の積み重ね」が主役を支えているのだと実感します。
この記事を読んだみなさまへのひとこと
都市づくりや社会インフラに関心がある方も、自然保全や環境問題に携わる方も、長崎均さんの「地道ながら堅実な仕事ぶり」に、現場の技術者の想いや誇りを感じていただけたなら、それだけで十分だと思います。
これから都市と自然の共生がますます重要になる時代、長崎均さんのような「現実と理想をつなげる」仕事が、密やかに社会を支えていく――そんな未来に期待したいです。
※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事

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