※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事
道路は私たちの日々を支え、豊かな暮らしにつながる大切なインフラですが、誰が、どのようにして、これを守っているのでしょうか。気が付けば、街のどこかで舗装工事が進み、安全で快適な道が整備されている――。その陰には多くの情熱や知恵、努力が積み重なっています。けれど、そうした営みをリードする「顔」は、意外と知られていません。
今回ご紹介する「小幡学」さんは、そんな“日常の安心”を舞台裏から支え、企業の成長と社会の発展に向けて誠実な歩みを続ける一人です。「道」をキーワードに、長年にわたる実直な仕事ぶりや”種播き精神”と呼ばれる信条を軸に、道路舗装の世界にどう向き合ってきたのか――。この記事では、小幡学さんの人物像・これまでの経験・経営の工夫、そして私自身が感じた魅力を、具体例を交えてご紹介していきます。
「地域の未来を描く、長年勤続の現場型リーダー」
小幡学さんは、株式会社ニチレキ(東証プライム上場)の代表取締役社長。道路寿命を守るアスファルト舗装材の開発、製造、施工という「暮らしの基盤」となる仕事に、約40年以上携わってこられました。
1982年、日本大学理工学部を卒業後、すぐにニチレキに入社。その後、営業職や支店長、エリアマネージャー、取締役など多彩なポジションを経験し、2015年より現職。東京本社をはじめ、全国の事業所で現場と向き合い続け、「ものづくり」の最前線から経営層へと階段を上ってきた歩みには、地域に根ざしながら着実な信頼を積み上げてきた実直さが感じられます。
私から見ると、長大なキャリアを一つの会社で真摯に築き上げ、現場から吸い上げた“生きた課題”を経営へ活かす姿勢は、小幡さんならではの強みです。道路が地域社会と密接に関わる仕事だけに、「足元から誠実に、一歩ずつ」という哲学が織り込まれているのでしょう。
「舗装技術の伝統を活かし、時代のニーズへ柔軟に応える」
ニチレキの歴史は、1943年の創業に遡ります。戦後日本の復興期には、未舗装道路を舗装化するため「アスファルト乳剤」を開発。常温で作業できるこの材料のおかげで、全国津々浦々、整備が進みました。
また、高度経済成長期には「わだち掘れ」や路面のへこみ問題に対応した「改質アスファルト」を開発。材料にゴムや樹脂を加え耐久性を持たせるという工夫で、夏の暑さにも負けず、多くの事故を防いできました。こうした長年の製品と技術は、そのまま“道づくり”の命綱。一つひとつの路面に、「長い年月みんなを支える」役割が込められています。
小幡さんは、これら伝統の上に立ち、さらに現代の難題――環境負荷の低減やデジタル化、働き方改革――にもしっかり向き合っています。たとえば省エネルギーでCO₂排出が少ないアスファルトや、AI・IoTを活かした点検など、時代の要請に応じて進化する会社をリード。この柔軟な発想力と「守りながら、育てる」着実さが、多くの社内外から信任を集めているように思います。
「種播き精神」のもと、社会に広がる価値を育む
小幡さんの社長就任以後、会社のスローガンに掲げているのが“種播き精神”。目先の成果だけにとらわれず、未来のために新しいチャレンジを積み重ねていこう――という考えです。
具体的な取り組み例としては、新製品の開発だけでなく環境配慮型の工場建設(茨城県つくばみらい市の新拠点「つくばビッグシップ」など)、社員や地域社会との対話重視、投資家へのオープンな説明など、幅広い分野にわたります。
広告戦略もユニーク。BtoB中心の業界ながら「社会全体に会社の価値を知ってもらいたい」と新聞広告やIR説明会にも積極的。特に「生活者目線で道路の役割を伝える」プロモーションが印象的で、「一見縁遠い業界だけど、こんなところにニチレキの仕事があるんだ」と思わされました。
私は広告を見て、「見えないけれど、毎日を支える道の力」を初めて実感した気がします。大袈裟でなく、こうしたメッセージの積み重ねが社会との距離を縮め、地道な認知度アップに繋がっているようです。
「サステナビリティ」―長く続く企業づくりへの決意
小幡さんの戦略で目立つのは、「持続可能な経営」というキーワード。単に利益や成長を追うのではなく、環境への配慮、地元・業界・社員など様々な関係者の信頼を大事にした運営を心がけておられます。
たとえばCO₂削減のための生産体制構築や、AIを活用した効率的な道路管理、新技術への積極投資など社会的な課題に向けて具体的なアクションを重ねる姿勢が、多くの人から高評価です。
しかも、社内外のコミュニケーションをとても大切にされていて、業績説明会やイベントにも自ら登壇。社員の声やお客様の気持ちを丁寧に拾いながら、「みんなが同じ方向に進んでいる」手応えを大切にされている点が、非常に好感が持てます。
私から見ても、“地道で飾らない経営”を信条に、堅実さと社会性のバランスを丁寧に重んじる姿勢が、会社を安心して応援したくなる空気を作っていると感じます。
「多様な人材と組織の一体感」―信頼される経営体制へ
経営体制についても特徴的です。役員は男女合わせて13名と多様性があり、社外から公認会計士・弁護士・中小企業診断士など幅広いプロフェッショナルを招聘。社長を筆頭に社外の意見を積極的に取り入れ、ガバナンス(健全な会社運営)を重視する姿勢も一貫しています。
また、社長自ら東北大学でも特任教授を務めるなど、現場だけでなく教育・学術界とも交流しながら、最新の知見を経営にフィードバックしている点も特徴です。業界の変化を柔軟にキャッチしながら、会社に合ったかたちで新たなチャレンジを続けていると感じます。
社内でも、若手・ベテラン問わず成長へのサポートや教育に熱心で、「人づくりが会社を育てる」という考え方が根づいているそう。長年の歴史を大切にしながらも、閉鎖的にならず開かれた姿勢を貫く点に、私は強い説得力を感じました。
「道」とともに歩む、“安心”と“成長”の積み重ね
小幡学さんの経営理念は、一言でいえば「道と暮らしに安心を届け続ける」こと。
そのための地道な現場の努力、堅実な技術力、そして常に未来へ目を向ける柔軟な姿勢――。どれも派手さはありませんが、毎日の“当たり前”を守る根っこの部分で大切な価値を生み出しています。
私自身、“道路”というものに日頃あまり意識を払ってきませんでしたが、ここまで一つの会社が丁寧に世の中を支えてきたのだと知り、改めて感心しました。「目立たずとも、地域のために自分を尽くす」。そんな静かな情熱・誠実さこそが、多くの人々に安心と信頼をもたらしているのだと思います。
私が感じた、小幡学さんの大きな魅力
私が小幡学さんに一番強く感じるのは、「飾らなさ」「地道さ」「対話を大切にする温かさ」です。
実績や技術だけでなく、日常の安心という価値を少しずつ、しかし確かに積み重ねていく歩み。その誠実さが、社員や地域社会、取引先との「信頼の輪」になっているように映りました。
多様な意見を大事にしたり、技術の伝統を守りつつ新しい課題に誠実に取り組むなど、現場と経営の間を柔らかくつないでいく。そんな社長の丁寧な姿勢に、「この人がトップなら、社員も安心してついていけるだろうな」と素直に思えます。
まとめ:「道」から社会を支える頼もしい存在
いま、道路インフラや安心な社会生活のあり方が問われるなか、小幡学さんのような実直な経営者が率いる企業は、とても信頼できると感じます。
新しく何かを始めようとするとき、決して派手ではなくとも着実に「種を播きつづける」力――それが、社会に安心や希望を静かに広げていくのだと学びました。
株式会社ニチレキ、そして小幡学さん。その素顔を知るほどに、「こうした人たちに支えられて暮らしているんだ」と、毎日の道のありがたみまで違って見えてきます。
これからもその誠実な歩みが、地域や社会に良い影響をもたらしてくれることを願ってやみません。
※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事

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