※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事
地方が抱える課題や、森林の再生、企業の社会的役割と利益のバランスに悩む方へ、「現場と理論」両方から地域と森林の未来をサポートしてきた一人の経営者をご紹介します。
「どうしたら地域は元気になるの?」、「森林資源って持続的に生かせるの?」、「CSRや地域共創と収益は両立するの?」――そんな悩みや問いに、古川大輔さんの歩みや仕事のあり方が、具体的なヒントになるかもしれません。
今回は、地域創生、森林再生、企業コンサルの分野で着実な実績を積み、そのスタンスや活動が多方面から支持されている古川大輔氏(株式会社古川ちいきの総合研究所代表取締役)を取り上げます。私自身、彼の仕事ぶりや考え方には大いに学ぶ点が多く、現場に即した提案や、実行力、そして「人と森」に対する温かな目線に、強く感銘を受けています。
彼がどのような信念・経験で現在に至ったのかを、分かりやすくご紹介します。
地域再生の実践者として多彩に活躍:現場と理論双方を大切に
古川大輔さんは、株式会社古川ちいきの総合研究所の代表取締役。専門は「地域再生」と「森林再生」、そして企業の社会的責任(CSR)や、経営改革、キャリア形成まで幅広く手掛けています。
大学・大学院在学中から農山村を歩き、日本全国各地の地域課題や森林・農林業の衰退、水環境問題といった生の現場を見つめてきた古川さん。修士課程で学んだ後、「もっと現場で実践したい」と博士課程を中退。以後、コンサルタントとして地域ブランドづくりや森林活用の現場に飛び込みました。
2004年、船井総合研究所入社(地域ブランド創造チーム立ち上げ)、2009年にはトビムシ設立に関わり持続可能な地域再生の動きを民間から後押し。2012年には「古川ちいきの総合研究所」を自ら設立。地域や森林を軸に「顔の見えるネットワーク」を広げ、理論と実践両方の知見を深めてきました。
2024年からは社会人博士課程として東京大学大学院林政学研究室にも復帰し、企業や自治体への実務支援と学術研究を並行して推進しています。この二足の草鞋スタイルも、理論と現場、両方に根ざす古川さんらしさを象徴しています。
「地域×木=いのちと機知」―社名に込めた唯一無二の思い
株式会社古川ちいきの総合研究所。その名の「ちいきの」には、独自のこだわりが詰まっています。
「地域」「木」「いのち」「粋(イキ)」「機知(キチ)」という5つの言葉をかけ合わせ、「地域の木材を活かし、人のいのちや知恵もともに輝かせる」という願いを反映しています。
社是や理念では、「森のいのち(こころと生物多様性)を守る」、「木を活かし、粋な行動と機知の力で人のために尽くす」、「経営や人生に無期限の暫定状態をつくらない」、「仕事に楽しさと明日の悦びをもたらす」などユニークで実践的なメッセージが並びます。
古川さん自身の「仕事=志事=私事」という考えは、「好きなこと、情熱や悩みも自分ごととして仕事に反映させて成長したい」という生き方に通じます。
この信念が、同社での事業や講演、そして現場コンサルの姿勢にも通底していると強く感じます。
企業や自治体、林業へ――具体的かつ丁寧な支援の実例
古川さんの活動の幅広さは目を見張ります。
- 地方自治体: 森林ビジョン策定や林業政策づくり、移住定住促進策など、多くの町や村で地域活性化のサポートを展開。山梨県や福島県川俣町、岡山県西粟倉村、奈良県川上村など、多数の自治体の林業振興でキーパーソンの一人として知られています。
- 企業: 木材流通や地場工務店の経営支援、CSR活動の設計、新規事業開発なども幅広くサポート。例えば「国産材を活かした家づくり」で地域ブランド化を目指す工務店へのコンサルが代表例です。
- 講演・研修・執筆: 学校や業界団体、企業・自治体などに幅広く招かれ、公演やワークショップも多数。『森ではたらく!27人の27の仕事』(学芸出版社)を編著し、林業や地域の担い手の多様なキャリアを社会に紹介。「理念なき利益は犯罪、利益なき理念は寝言である」というユニークな言葉にも熱いメッセージが込められています。
こうした丁寧な現場重視・伴走型の支援は、どの事業でも「具体策」「実効性」「現場での納得感」を大事にしている姿勢が各所で伝わってきます。
私も地方自治体の「地域運営協議会」勉強会や林業現場のワークショップに同席したことがありますが、現場の参加者が気軽に相談し、納得する言葉に置き換えて解説しているのが印象的でした。専門用語を使わず、暮らしや日々の仕事感覚に落とし込むその工夫には、「地に足がついた」安心感を感じました。
豊富なメディア・講演実績と現場ネットワーク
古川さんは、全国紙(朝日・読売・産経・奈良新聞)、業界紙(日刊木材新聞、林経新聞、木材工業新聞)、テレビやラジオ(J-WAVE、BS日テレ)など、多岐にわたるメディアにも積極的に登場しています。
業界セミナーや大学(東京大学農学部・京都大学・大阪大学・法政大学・東京造形大学など)での授業をはじめ、林業団体・商工会などの研修でも講師として依頼が絶えません。最近は行政職員や木材・製材業界の経営者向けの研修、現場実習、相談会なども豊富に行っています。
また、社内スタッフも「木を実際に伐る」「現地に通う」「歴史記録を収集する」といった実践知を有し、古川さん自身も日本各地の山村を自分の足で訪ねて現場主義を徹底しています。
現場の空気や「木を切る音」「山の小道で話す地元のお母さんの言葉」など、リアルさと温もりに満ちた仕事ぶりは強い一体感を生み出していると感じます。
理論と感性の両立:研究活動の推進と人材育成への情熱
古川さんのもう一つの特徴は、「実務」と「研究」両輪のバランスです。
2024年からは東京大学大学院で社会人博士課程にも所属し直し、林政学研究室で自治体の森林政策、歴史的記録アーカイブ、若者・地域協働の分析など、学術面でも精力的に活躍しています。
例えば「町有林をどう活かすか」や「市町村の森林ビジョン策定実態」など、フィールドワーク重視・歴史記録の整理にも時間を費やし、その成果は学術論文や研究集会で発表されています。
また、学生や若手社会人向けの講演・ワークショップも重視。「やりたいことを実現する仕事術」「情熱方程式」といったテーマは参加者にわかりやすい言葉を使って届けており、「夢や利益、現実と理想」のバランスの問いかけは、多くの若い世代からも好評です。
こうした実務家でありながら研究にも真摯な態度は、私自身も「勉強と実践は両立する」と教えられるようで、背筋が伸びる気持ちになります。
「理念と利益」両立のメッセージ:気負わず、小さな行動から始める大切さ
古川大輔さんの座右の銘は「理念なき利益は犯罪、利益なき理念は寝言である」。
つまり、「社会貢献」と「利益」を両立させることに重きを置き、「どちらかだけに偏らない」現実的なバランス感覚が特徴です。
例えば森林再生事業なら「理想の自然保護」だけでなく「実際に伐って売れる仕組み」までを丁寧に設計。
「会社経営も、地域の運営も、理念と現実の両立が大切」というメッセージは、多くの組織や個人に届いています。
「やりたいことが分からない」「理想と現実の隔たりに悩む」という声に対しても、「まずは一歩進み、現場に行って対話し、小さな成功体験を積み重ねよう」というアドバイスが印象的です。
私自身、この言葉に背中を押された一人でもあります。「遠い理想は置いておいて、今日できることを見つけて動けばいい」――古川さん流の、無理のない実践スピリットは、現場目線で背中を押してくれる存在です。
今後の期待:仕事と生き方を重ねて地域と森の未来へ
株式会社古川ちいきの総合研究所の活動は、多彩なパートナーや実践チームにも支えられています。
例えば、現場知見豊富なスタッフや別分野の研究者と力を合わせて、森林ビジョンや移住支援など幅広いプロジェクトを推進中。
新聞やテレビの情報発信も旺盛で、「森のいのちを守る」という理念は全国各地に広がっています。
また、行政・企業・個人といった枠を超えて「実務」「研究」「人材育成」「ネットワーク化」を同時に進める姿勢は、この分野の未来を考える人の良い手本になると感じています。
今後も古川大輔さんの「現場に根差した実践」「理念と現実の間のバランス感覚」「一歩を踏み出す行動力」に、引き続き注目したいと思います。
まとめ:「森のいのち」を育み続ける地域実践のリーダー
古川大輔さんは、地域や森林の課題解決に長年向き合い、多様なプロジェクトを推進してきたコンサルタント兼研究者です。
「現場主義」「理論と実務のバランス」「理念と利益の両立」を掲げながら、具体的な行動と分かりやすい発信で、多くの仲間や後進を力強く支えています。
仕事に楽しみや誇りを見い出しつつ、真摯で誠実な仕事ぶりは、これからも地域や森の未来に自然なかたちで関わり続けていくものと期待しています。
私自身、古川大輔さんの歩みから「現場を知り、理想を描き、一歩実行しよう」というメッセージを日々学ばせてもらっています。地域のこと、暮らしや森のことに少しでも関心のある方は、ぜひ彼の言葉や活動から気軽にヒントを得てほしいと心から思います。
※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事

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