※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事
今、私たちの暮らしをより豊かにし、未来へとバトンをつなごうと尽力する経営者がいます。その一人が、株式会社日建設計の代表取締役社長・大松敦氏です。都市や建物は、単なるインフラとしてではなく、人々の暮らしや交流、そして社会課題と向き合う「舞台」でもあります。しかし、規模が大きい都市開発や街づくりとなると、私たちにはその全体像をつかみにくいもの。
「日常の景色が大きく変わる背後には、どんな人がいてどんな考えが息づいているのだろう?」
そんな疑問の答えを求める方に、この記事では大松敦氏の知られざる素顔、取り組み、そして私が感じた「都市と人を大切につなぐ温かさ」に焦点をあててご紹介します。
データの裏に「人」がいる ―大松敦氏のまちづくり思想を紐解く
大松敦氏は東京都生まれ。1983年に東京大学工学部を卒業したのち、同年に日建設計へ入社。その後40年以上にわたり、一貫して都市の未来像や「人々の暮らし」を見つめる大規模な仕事を手がけてきました。2021年には日建設計の代表取締役社長へと就任し、日本を代表する建築・都市開発会社の舵を握っています。
私が特に興味を惹かれるのは、大松氏が掲げる「つなぐ」という価値観です。建物や駅、商業施設の物理的なつながりだけではありません。住む人・働く人・集う人など、無数の思いと行動、さらには企業や行政、周辺地域の未来さえも「つなぐ」役割を大切にされているのが印象的です。
都市のランドマークと「日常の居場所」づくりの両立
大松敦氏の代表的な仕事といえば、「東京ミッドタウン六本木」や「渋谷ヒカリエ」、東京駅八重洲口エリアの再開発が挙げられます。これらは、華やかで大勢の人が行き交うランドマークの顔。その背後で、「誰もが利用する駅やオフィスを、どう居心地のいい場所にするか」「商業施設と文化、住宅をどのように溶け込ませるか」といった日常の細部にも徹底して目を配ってきました。
例えば渋谷ヒカリエでは、若い人が集まる街のイメージ転換を担い、駅周辺の再開発と連動させて「働く」と「遊ぶ」がシームレスに共存する空間を実現しています。東京駅八重洲側の再開発では、歴史的な駅舎の雰囲気を守りつつ、現代のビジネス拠点や広々とした歩行空間を同時に整えるなど、伝統と未来を調和させた“まちづくり”へ心を注がれています。
都市を「人の手の届く」場所に
これほど大規模な都市開発なのに、不思議と身近さや温かみを感じるのはなぜでしょうか。私は、大松氏自身が「都市は人に寄り添うもの」との意識を強く持たれているからだと思います。それは、一人の建築士として、また一都市住民としてのリアリティを決して忘れない姿勢に表れています。
仕事では膨大な計画や調整、デジタル技術も駆使しますが、結局は「現場で汗をかいた経験が一番大切」と考え、現場で迷い・悩むことも大切にされていたそうです。
また、「図面だけでは伝えきれない現実感」を重視し、駅や商業空間の動線・感触、そこに流れる空気感を、建築士が細やかに仕上げるところにも、私は好感を持ちます。多様な専門家や現場スタッフ・行政との調和を取りやすくする、その柔軟さと誠実さに、リーダーとしての確かな魅力を感じます。
世界に広がる「日本発」の都市開発マインド
日建設計という会社は、1900年創業の長い歴史ある事務所です。約3,000人という大きな組織を率い、日本全国はもちろん、中国やサウジアラビアの都市プロジェクトなど海外展開にも取り組んでいます。
大松氏の考え方は、規模が大きくなっても「人に寄り添った設計」を失わないこと。たとえば、中国での駅周辺開発やサウジアラビア・リヤドの都市づくりでも、日本的な控えめで印象的なデザインが現地で評価された実例もあります。
グローバル化が進む中でも、現地にまっすぐ向き合い、クライアントや住民との信頼関係を重視する。派手さよりも「まちが成熟し、美しく年を経ていく姿」に着目し、その地域に根付いたあり方を提案しているのだと感じています。
次世代と社会課題への取り組み
現代社会が直面する最大の課題のひとつが「環境」と「持続可能性」です。大松氏は、CO2排出量の多い建設や都市づくりの現場で働く会社の社長として、その責任を重く受け止めています。社長就任後、脱炭素社会への具体的な行動として「気候非常事態宣言」を発表。大阪・関西万博の建物設計では、木材利用やリサイクル、解体後の再利用まで視野に入れた新しい建築のあり方を追求しています。
また、「使い終わった後まで責任を持つ文化を、日本の建設業に根付かせたい」と公言し、建物の部材を再利用した会議テーブルを作るなど、具体的な行動を社内外へ広げているところが、とても真摯だなと私は感じました。
さらにAI技術やデジタル化にも積極的で、ソフトバンクなど他社と連携した新会社設立や、スマートビル普及のためのシステム開発も推進しています。ただし「最後の一手に人間ならではの感性が必ず必要」とし、技術と人の知恵の調和にも関心を注いでいます。
組織の底力と「共創」の文化を育てて
大松氏が率いる日建設計では、社員の自主性を重んじ、現役社員による「社内株主制度」を守り抜いてきました。これは、経営に携わる全員が「設計と経営の中立」を意識し、会社の一員として自発的に課題解決に動く風土を作るためです。
また、社内外の多様な人材や分野横断の連携を生み出す「共創」の場として、東京本社に設けられた「PYNT」や、地方の特色ある企業と協働する「FUTURE LENS」なども次々と展開中です。これらは一企業のビジネスを超えて、社会全体の課題発見と価値創造につながっています。
私は、大松氏の「大きな変革や新技術だけでなく、身近な課題を丁寧に拾い上げることこそが社会全体のヒントになる」という考え方に深く共感します。都市や組織のスケールを感じさせる一方、小さな現場や社員一人ひとりの声にも耳を傾けているからこそ、「個と全体」をうまく両立できているのではないでしょうか。
確実な実績と、見据える未来
日建設計は2025年から先を見据えた経営計画において、デザイン価値向上や社会課題解決に注力する方針を掲げ、事業規模拡大や社員の働きやすさ向上など、現代のビジネスに必要な柔軟性と持続性を高めています。実際、売上規模や社員数も着実に増加傾向にあります。
一方、M&Aなどの急拡大よりも、これまでの企業文化や社会貢献の理念を守る「段階的な成長」にこだわる姿勢にも好感が持てます。外部の影響を受けすぎず、中立的で柔軟な提案活動を続けるための非上場体制もその一環です。
新しい価値観を提案し続けながら、社会やクライアント、社員の声に応じて調整を加える。そうした柔軟な舵取りを、「大きな組織運営」と「暮らしへの温かいまなざし」の両方を兼ね備えて担っているのが、大松敦氏です。
私が感じた「大松敦」の魅力 ― 日常と未来の「ちょうどいい関係」を描く存在
私が大松敦氏の記事や取り組みを知って最も心に残ったのは、「都市開発=大きなプロジェクト」ではなく、「個々の暮らしに優しく寄り添う居場所づくり」そのものだということです。実は、私もよく東京ミッドタウンや渋谷周辺を利用しますが、どこか居心地が良くて、自然と人が集まる雰囲気を感じていました。
その背景には、地道な現場の積み重ねや社員・関係者との連携、そして「使う人の目線」を終始意識した、大松氏の地道なリーダーシップがあったのだと知り、胸が温かくなりました。
また、環境やデジタルといった大きなテーマも、「特別な一歩」ではなく、日常の延長線上にある改善の積み重ねで達成しようという考え方に、私は親近感を覚えました。
“まちづくり”というと私たちの日常とは遠い話のようでいて、実は今いる場所や通勤先、お気に入りのお店、ふとした時間を過ごすベンチにも、その知恵と愛情が詰まっているのだと感じられます。
まとめ―未来に「つなぐ」を大切にするリーダー像
都市の「顔」を設計するだけでなく、そこで暮らす人、働く人、訪れる人全員が幸せになることを目指し、誠実に課題と向き合ってきた大松敦氏。
大松氏の率いる日建設計が示す「地域と都市のちょうどいい距離感」「人と建物が寄り添う空間」、そして「未来に続く社会貢献への挑戦」は、これからますます重要になると私は信じます。
今後も、都市やまちの変化に目を向ける際には、ぜひ「誰が・どんな思いで創っているのか?」という視点で眺めてみてください。大松敦氏のような経営者・リーダーの存在が、「私たちの毎日」をより優しく、豊かにつないでくれているはずです。
※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事

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