※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事
「日本各地で行われるイベントや博覧会の陰に、どんな人がいるのだろう?」そんな疑問を持った方は多いのではないでしょうか。イベントは人々に楽しさや感動を届けてくれますが、その裏には膨大な計画や現場の汗が存在します。「イベント業界って大変そうだけど、どんな人が長年支えて実績を積み上げてきたの?」と、現場リーダーの素顔や考え方を知りたい方もいらっしゃるはずです。
今回は、日本全国に営業拠点を構え、大型博覧会や各種イベントの企画制作・会場設計から運営まで幅広く手がけてきたTSP太陽株式会社。その代表取締役社長である池澤嘉悟(いけざわ・よしのり)さんをご紹介します。34年以上の現場経験、様々な歴史的危機をくぐり抜けてきた知恵、そして温かい家庭人としての一面――。職場や日常で人を支える立場の方、あるいはイベント業界に興味がある方にとってもヒントがたくさん詰まった内容です。
全国を舞台に“体験”をつくり続けるTSP太陽という会社
まず、池澤嘉悟さんが率いるTSP太陽株式会社。聞き馴染みがない方もいるかもしれませんが、実は1955年の創業から、イベント企画制作・会場設計・運営管理の分野で長い歴史と信頼を築いてきた会社です。本社は東京都目黒区ですが、支店・営業所を東京・大阪をはじめ全国20ヶ所以上に展開。2023年度の売上高は177億円超、従業員は280名以上という規模です。
手がけてきたイベントは、1970年大阪万博や愛知万博(2005年)、そして注目を集める2025年の大阪・関西万博まで。博覧会やコンサート、スポーツイベント、プロモーション支援やまちづくり、防災行事のサポートまで、人が集い、感動や記憶を共有する場所を「創る」ことに特化しています。
私はイベントに行くと、設営スタッフや企画担当者の苦労がとても気になります。みんなが楽しんでいる裏で、トラブル対応や進行管理に奔走している人たち。池澤さんは、そんな「裏方仕事」に真摯に向き合ってきたリーダーなのだと感じます。
兵庫生まれ、建築学からイベント現場へ――経歴をたどる
池澤嘉悟さんは1962年兵庫県生まれ。大阪市立大学大学院(現・大阪公立大学大学院)で建築学を学び、設計の知識を現場で生かせる道を選んでTSP太陽に入社したのが1988年。以来、同社で一貫してイベントや会場空間の「つくり手」として歩み続けてきました。
例えば1994年の世界リゾート博(和歌山)や、2005年の愛知万博では、会場の設計や輸送・運営計画に従事。「現場で得た経験は、すべて積み上げ型の財産。どんなトラブルも振り返れば必ず“自分の引き出し”になる」と語るそうです。
その後も、クリエイティブ本部長、企画営業本部長、取締役、副社長執行役員など、現場とマネジメントの両方を歩み、2022年には代表取締役社長に就任。ジャンルを問わず、多様な案件とスタッフをまとめる姿勢に厚い信頼が寄せられています。
歴史の転換期を経験――現場で学んだ「人との繋がり」の大切さ
池澤さんが在籍した30年以上の間、イベント業界が直面した時代の変動は数えきれません。バブル崩壊、阪神淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)、そして記憶に新しい新型コロナウイルスのパンデミック(2020年)――。
危機的な状況下でも「一人では何もできない。現場の仲間と知恵を出し合い、対話しながら乗り越えてきた」と語るエピソードには、人と人との絆を何よりも大事にしてきた姿がにじみます。特にコロナ禍では、イベントのオンライン化や感染予防対策の徹底など、新しい形を模索し続けたそうです。
「どんな時代でも、人は人と会って何かを分かち合いたい――その気持ちを満たすことがイベントの本質」。そんな信念のもと、現場最前線で悩みながら意思決定を重ねてきたのだと想像します。
“安心・安全”重視の空間づくり――積み上げたデータと経験が武器
TSP太陽の強みは、70年近く積み上げてきたノウハウと実績のデータ。会場の安全性を最優先しつつ、来場者に“新しい感動”を提供したいという思いが根っこにあります。池澤さんは、最新のデジタル技術も積極的に取り入れ、現場の変化に柔軟に対応する意欲を常に持ち続けてきました。
例えば、2025年大阪・関西万博でも、来場者サービスの向上やパビリオン建設サポートなど、多岐にわたる役割を担っています。裏方が目立つ仕事ですが、「感動のその先へ 世界にもっと前向きな一歩を」というビジョンを掲げて、一歩先を考える空間づくりに心血を注いでいます。
私自身、大型イベントに足を運んだ際、施設の分かりやすさや移動のしやすさ、きめ細かな配慮に安心感を覚えることが多いです。その背後には長年の経験と、経験から導き出されたデータを活かすプロの存在があるのだな、とあらためて感じます。
家庭人としての一面――「奥さま孝行」が日課、バランス感覚に学ぶ
池澤嘉悟さんの親しみやすさを象徴するエピソードのひとつが、趣味の料理。学生時代に飲食店でのアルバイト経験があり、今でも忙しい仕事の合間に家で料理を作って奥様に振る舞うのが何よりの楽しみだそうです。家庭では「奥さま孝行」と称して、買い物や家事も積極的に手伝い、休日はゴルフや掃除でリフレッシュ。この家庭人としての一面が、穏やかで思いやりのあるリーダー像につながっていると感じます。
どれだけ責任ある立場でも、家では普通の人。私はこうした「家族を大切にする」姿勢が、現場でのチーム作りや人材育成にも良い影響を与えているのでは、と素直に思います。
従業員・社会・地域に寄り添う――“一人ひとりが主役”の企業風土
池澤さんが力を注いでいるのは、“社員一人ひとりが主役”という職場作り。現場経験者として、スタッフのアイデアや工夫を尊重し、創造性が花開く雰囲気を大切にしているといいます。
また、TSP太陽は全国展開の営業ネットワークや多様な関連会社との連携も特長です。障がい者や留学生を積極的に採用するなど、多様性を重視した社内環境づくりに取り組む姿勢も感じられます。福利厚生では住宅制度も整っており、働く人の“生活の安心”にも目配りがあります。
イベントという「人が集う場所」を支える企業のトップにふさわしい、人と人との繋がりを大切にした職場作り――私はこうした姿に共感を覚えます。
グループ連携、そして未来へ――“創業100年”を見据えて
TSP太陽は、太陽工業株式会社や各地のグループ会社と連携しつつ、全国規模で多種多様なサービスを展開しています。まちづくりや防災用の施設提供、デジタル技術を活用したプロモーションまで、単なる“イベント会社”を超えて事業を広げています。
創業からもうすぐ100年。グループ体制を活かして、今後も国内外での事業拡大や新分野への挑戦にも力を注ぎ続けていくことでしょう。私は池澤さんのような「現場と経営の両方の視点を持ったリーダー」が会社をしっかり導いていくことで、TSP太陽の未来も明るいのではと感じます。
まとめ~“いぶし銀のリーダー像”とイベントの現場を支える職人魂
ここまでご紹介してきたように、池澤嘉悟さんはTSP太陽株式会社の代表取締役社長として、長年にわたる現場経験と誠実な姿勢を武器に、多くの人々に感動や安心を届ける空間づくりを支えてきました。細かい手配や現場の調整、スタッフの心づかいに目を配るプロの仕事ぶりは、イベントという“真剣勝負”の現場の信頼の源だと感じます。
家庭では「奥さま孝行」を大切にし、趣味の料理や家事にも積極的。仕事と家庭、どちらもバランスよくこなす“いぶし銀のリーダー像”は、多くの働く人の理想だと思います。人を支える仕事は一見地味に見えるかもしれませんが、こうした“職人魂”が、たくさんの人を笑顔にしていることを忘れてはいけないと感じました。
もしも「イベント業界ってどんな世界?」「リーダーにはどんな資質が必要?」と考えている方がいれば、池澤嘉悟さんの経歴やエピソードは、きっと参考になるはずです。TSP太陽のこれからの活躍とともに、池澤さんの温かなリーダーシップが多くの人に伝わっていくことを願ってやみません。
※この記事は「私の経営者名鑑」の編集部へ寄せられた紹介記事

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